「歌」の健康効果がスゴイ!カラオケを楽しんでフレイルも予防を♪

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投稿日:2025年06月19日 11:30

数ある健康法の中でも、高齢化社会の今、特に注目を集めているのが「音楽療法」です。
「友達とカラオケに行くのが楽しみ」「青春時代の流行歌を口ずさむと元気が出る」という方は少なくありませんが、歌うことは心身の健康に役立ち、認知症の予防にもつながるのだとか。
最近ではカラオケの「JOYSOUND」が提供する音楽療養コンテンツ「健康王国」が多くの介護施設に採り入れられ、さまざまな効果を生んでいるそうです。

そこで今回は、「健康王国」にも出演をしている音楽療法の第一人者・和合治久先生にお話を伺い、「歌うこと」が心と体に与えるポジティブな影響について解説していただきました。

大きな声でハキハキ歌えば、誤嚥性肺炎やフレイル予防に効果あり!

「日常生活の中では、大きな声を出す機会は意外と少ないもの。1人暮らしや夫婦2人暮らしで、会話そのものが少ない方もいらっしゃるでしょう。そうして口や舌を使わないでいると、舌の根元にある筋肉(舌根筋)が衰え、誤嚥性肺炎を起こしやすくなるんです」

誤嚥性肺炎は高齢者の死因の第1位。それを防ぐために役立つのが、カラオケや合唱などで大きな声で歌うことなのだそう。

「舌をよく動かすことで舌根筋が鍛えられ、肺につながる気道と胃につながる食道の切り替えがスムーズに行えるようになり、誤嚥性肺炎を予防できます。ものを噛む咀嚼力も高まりますから、食事をおいしく食べられるようになり、加齢によって健康状態や生活の質が低下する『フレイル』や体重減少も予防できますよ」

ポイントは大きな声でハキハキと、口や舌をよく動かしながら歌うこと。人前で歌うのが苦手なら、歌声が入った曲に合わせて歌えば、歌詞がうろ覚えでも、音程に自信がなくてもチャレンジしやすいはず。もちろんひとりカラオケを利用してもOKです。

健康的に痩せられる!歌とダイエット効果の関係とは?

大きな声で歌っていると、体がポカポカしてきて軽く汗ばむことも。それは代謝が上がって、体内のエネルギーを使っているサインなのだとか。

「歌うと体が温まり、交感神経が刺激されて代謝機能が高まることで、たくさんのエネルギーを消費します。なかでも血糖値を上げるブドウ糖の消費量が上がることで、ダイエット効果につながるんです。
さらに、舌を動かして歌うと唾液がよく出るようになり、それと連動して胃の消化酵素の分泌量もアップ。すると脳の満腹中枢が刺激されて、適量を食べたところで『もうお腹いっぱい!』と感じられ、食べ過ぎも防ぐことができるんですよ」

大事なのは1日だけでやめてしまわず、毎日続けること。年齢を問わず誰でも実践でき、激しい運動と違って体への負担が少ないのも魅力ですね♪

歌ったあとはぐっすり!高齢者に多い不眠の悩みを解消し、未病改善にも

「歌ったり体を動かしたりしてアクティブに活動すると、交感神経が優位になりますが、それが落ち着くと副交感神経のスイッチが入り、今度はリラックスモードに入ります。思い切り歌ったあとに、ああ楽しかった!スッキリした!と感じられて、心身にメリハリがつくんですね。このメリハリがとても大切で、免疫力が上がったり、血圧や心拍数が安定したりと体の状態が整って、未病改善に大きなメリットがあります。何より、昼間に大きな声で歌って活発に過ごすと、副交感神経のスイッチが入りやすくなり、夜スムーズに入眠できるんですよ。なかなか寝つけない、熟睡できないという方は、きっと歌うことが改善につながるはずです」

実は不眠は認知症の大きな要因。なかでもアルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドベータというタンパク質が蓄積することで引き起こされるとされていますが、夜間の睡眠中に除去される仕組みがあるのだとか。

つまり不眠の状態が続くと、アミロイドベータが蓄積され続け、アルツハイマー型認知症を発症しやすくなるということ。毎日ぐっすり眠るためにも、認知症予防のためにも、ぜひ歌の効果を役立てたいところです。

歌の懐かしさや歌でつながるコミュニケーションが認知症に効果的

歌を歌うだけでも様々な効果があることがわかりましたが、では、どんな曲でも良いのでしょうか?

「もちろん自分の好きな歌で構いません。ただ、青春時代に口ずさんだ歌や好きだった歌手のヒット曲など、誰にでも懐かしくて涙が出るような歌がありますよね。それを聴いたり歌ったりすると、脳の記憶細胞が元気になり、回想力や発想力がアップする効果もあるんですよ。1人で歌ってももちろん効果があるのですが、もっといいのはカラオケサークルなり、カラオケスナックなり、誰かと一緒に歌うこと。懐かしさや記憶、歌うという体験を共有できて、社会的なつながりを得られるからです。『認知症の大敵は孤立。』初めて会った人同士でも、同じ曲を歌うことがコミュニケーションのきっかけになり、また会うのが楽しみになりますよ」

懐かしい歌で脳が刺激され、さらに社会的なつながりを得られることで、軽度の認知症であれば進行を遅らせる効果も。「歌は人と人との有機的なつながりを高めてくれるもの」という和合先生。音楽療法には驚くようなポテンシャルが秘められているんですね。

介護施設で愛用される「健康王国」はコンテンツの幅広さが魅力!

和合先生も動画コンテンツに出演をしている「健康王国」は、業務用カラオケ「JOYSOUND」のエクシングが提供する音楽療法サービス。全国の介護施設で採用され、たくさんの利用者に愛されています。
 
好評の理由はコンテンツの楽しさと幅広さ。「体を動かす」「観る・癒す」「遊ぶ」「歌う」の4つのジャンルで、1200種以上のコンテンツが搭載されています。利用者が飽きずに楽しめるよう、各コンテンツは毎月更新されるのだとか。
 
●「体を動かす」は体操やダンス、お口のトレーニングなど、体と心を動かすコンテンツ
●「観る・癒す」は観て、聴いて、懐かしさと美しさに癒される映像コンテンツ
●「遊ぶ」は楽しみながら頭の体操ができ、豊かな喜びが生まれるコンテンツ
●「歌う」は豊富な楽曲と映像で、歌うことが楽しくなるコンテンツ
 
なかでも「歌う」では11万8000曲も搭載したカラオケが大人気!
みんなで歌ったあとは参加者の間に笑顔が溢れ、次のレクリエーションが待ち遠しくなるそうです。

▶詳しくはこちら
https://joysound.biz/kenkou-oukoku
 
大好きな歌を気持ちよく歌って、快食・快眠・未病改善・認知機能アップ。誰にでも実践できる音楽療法で、
楽しく健康寿命を延ばしてみませんか?

お話を伺った方

プロフィール写真:和合 治久さん

和合 治久さん((わごう はるひさ))

1950年長野県松本市生まれ。埼玉医科大学短期大学 名誉教授(2017年4月~)。専門は比較免疫生物学、免疫音楽医療学で、人間を含めた動物の健康維持機構を研究。各地の講演のほか、テレビ、ラジオ、医学・健康雑誌等で活躍する一方、日本各地で音楽セラピーコンサートを開催し、治未病活動を推進している。自身も歌うことが大好き。 和合先生が理事を務めている「公益社団法人虹の会」では、西洋以外に頼らない補完代替医療で高齢者や地域の健康を守る取り組みとして「音楽健康福祉士」の資格研修も行っています。介護従事者や自身の健康について興味がある多くの方が受講中です。 詳しくはこちら:https://www.nijinokai.or.jp/music/

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