【独自調査】『職場環境とウェルビーイングに関する意識調査2025』

政府が従業員のストレス状態を調べる「ストレスチェック」を、すべての企業に義務化することをもりこんだ労働安全衛生法の改正案を閣議決定するなど、企業が従業員の健康管理に積極的に取り組む「健康経営」がさらに注目を集めています。また、企業には、パワハラ・セクハラなどハラスメントの防止措置を講じる責任があり、コンプライアンス強化の必要性は増しています。
主婦の友社が企業の健康経営の実現をサポートする「主婦の友社 ウェルビーイングサポートデスク」では、働く環境と心の健康に関するアンケートを2025年3月に実施。その結果から見えてきたのは、働く人たちのメンタルヘルスに関する意外な捉え方でした。
半数以上が「仕事」が自身の幸せに影響していると回答
「仕事内容が、あなたの生きがいや幸福度に影響を与えていると思うか?」という質問に対し、回答の割合は以下の通りでした。

仕事内容が、あなたの生きがいや幸福度に影響を与えていると思いますか?
「そう思う」52.2%
「ややそう思う」33.9%
「あまりそう思わない」9.9%
「そう思わない」4%
「そう思う」(52.2%)と「ややそう思う」(33.9%)を合わせると、86.1%の人が「仕事内容が生きがいや幸福度に影響を与えている」と考えており、大多数が影響を感じていることがわかります。これに対して、「あまりそう思わない」(9.9%)および「そう思わない」(4%)の合計は13.9%にとどまり、少数派。
このことから、仕事内容は多くの人にとって、幸福度や生きがいに大きく関係している重要な要素であることがうかがえます。
また、職場の人間関係や環境についても調査を実施。「 あなたの生きがいや幸福度に影響を与えていると思いますか?」という設問への回答結果は下記です。

職場の人間関係や環境は、 あなたの生きがいや幸福度に影響を与えていると思いますか?
「そう思う」54.6%
「ややそう思う」33%
「あまりそう思わない」9.1%
「そう思わない」3.3%
「そう思う」(54.6%)と「ややそう思う」(33%)を合わせると87.6%と、いずれも多くの人が「職場の人間関係や環境」について、自身の生きがいや幸福度に「影響がある」と考えています。これは、前項の仕事内容だけでなく、職場環境なども、働く人にとって重要な要素であることを示していると言えそうです。
心の健康が重要だと考えているが、実際は…?
つづいて、メンタルヘルスが仕事をするうえで重要な要素だと思うか、という質問には下記の回答が集まりました。

仕事をするうえで、メンタルヘルスは重要な要素だと思いますか?
「そう思う」73.3%
「ややそう思う」20.2%
「あまりそう思わない」4.8%
「そう思わない」1.7%
「そう思う」73.3%と「ややそう思う」20.2%を合わせて、93.5%の人が「メンタルヘルスは重要」と回答しました。一方で、「あまりそう思わない」4.8%、「そう思わない」1.7%と、重要性を感じていない人はわずか6.5%にとどまりました。
回答結果から、多くの人がメンタルヘルスの重要性を認識していることがわかります。特に「そう思う」が7割以上である点は、メンタルヘルスが仕事をする上で欠かせない要素として広く認識されていることがわかります。
多くの人が、重要だと感じている「仕事をするうえで重要だと感じているメンタルヘルス」に関して、職場での対応はどうなのでしょうか。「あなたの職場では、メンタルヘルスに関する相談ができる体制が整っていると思いますか?」という設問で 実際のところを聞いてみました。

あなたの職場では、メンタルヘルスに関する相談ができる体制が整っていると思いますか?
「そう思う」36.5%
「ややそう思う」32.1%
「あまりそう思わない」21.9%
「そう思わない」9.5%
「そう思う」と「ややそう思う」を合わせた、体制が整っていると感じる人の割合は68.6%。「あまりそう思わない」と「そう思わない」を合わせた、体制が整っていないと感じる人は31.4%でした。
また、アンケートと併せて寄せられたコメントでは、
●自分の会社でも最近、健康経営に力を入れるようになり、メンタルケアの体制が整ってきた。
相談する人がいることで安心して働けると思う。
●サポート体制があるにはあるが、形式化していて意味がない。
正直、役に立っていないと感じている。
●社内に相談ができる産業医はいるけれど、利用の手続きが煩雑で利用しづらい。
などの声が寄せられ、多くの職場で何らかの相談体制は整っているものの、十分に機能しているとは言えない現状が浮かび上がります。
環境がととのうことで「生産性を向上させる」と多くが認識
サポート制度が十分ではないと感じている人もいることがわかりましたが、働く人自身は「メンタルヘルス」と「仕事の生産性」の関係を、どう考えているのか聞いてみました。回答結果は以下の通りです。

職場でメンタルヘルスに関する相談ができる体制が整っていることで、仕事の生産性が向上すると思いますか?
「そう思う」60.2%
「ややそう思う」31.4%
「あまりそう思わない」5.7%
「そう思わない」2.8%
6割以上の人が生産性向上に関係があると認識していることから、メンタルヘルスが単なる「個人の健康問題」ではなく、組織全体のパフォーマンスに直結する重要な要素として意識されていることがうかがえます。
多くの人が重要性を意識しているメンタルヘルスですが、サポート体制についての必要性についてはどう感じているのでしょうか。実情を聞きました。回答結果は以下です。

あなたの働きがいや生産性をより向上させるために、職場でのメンタルヘルスサポートは必要だと思いますか?
「そう思う」59.6%
「ややそう思う」32%
「あまりそう思わない」6%
「そう思わない」2.5%
「そう思う」と「ややそう思う」を合わせた、サポートが必要だと感じる人は91.6%と、9割以上の人がメンタルヘルスサポートの必要性を認識しているという強い意識の傾向が確認できます。
メンタルヘルスは仕事のパフォーマンスや生産性に直結する重要な要素であるという認識が、広く共有されつつあるといえ、それをサポートしてくれる体制を必要と感じている人が多くいることがわかりました。今後は、さらに具体的なメンタルヘルス対策やサポート体制の充実が求められると言えそうです。
■主婦の友社 ウェルビーイングサポートデスク
創業から100年余り、雑誌や書籍・Webメディアなどを通じて「心豊かに、健やかに暮らす」ための情報を提供してきた主婦の友社が企業の健康経営の実現をサポートする「主婦の友社 ウェルビーイングサポートデスク」。
健康経営を従業員の方により理解してもらえるような仕組みづくりや、効果的な施策運用のサポート、従業員のウェルビーイング向上にとり組む企業のお手伝いをさせていただいています。
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<調査概要:『職場環境とウェルビーイングに関する意識調査2025』>
主婦の友社/毎日新聞社 共催イベント『BeMe 〜ご自愛市spring~』(@東京都・With HARAJUKU)の「主婦の友社 ウェルビーイングサポートデスク」ブースにて来場者にアンケート調査を実施。回答数は1,014件(29歳以下297人、30代 334人、40代 231人、50代125人、60歳以上20人、無回答7人)。回答者の性別は、女性が約88%(891人)男性が約9%(95人)。調査実施期間はイベント開催の2025年3月1日~2日。
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